今日も、なんだかついていない一日。
いや、学校では特になにもなかったですよ。
強いていえば、ロンリーな教科が2つ続けてあったぐらいで。
むしろ、起点を利かせて持っていった体操服のおかげで、減点されなくて済んだ感じで。
しかし、家に帰ってきてからがダメだった。
まず、ただいま、と玄関に入って上がったとたん、何かに足を取られ見事に転び、ひざを強打し、身もだえるわたしの真横に、転んだときの振動で壁にかかっていた絵が落ちてきて。
騒ぎを聞きつけた母がやってきて、やっと電気をつけて、ふと足元をみたら、直径1メートルくらいの桶に入った大量のたまねぎが。
「なんでこんなもん、こんなとこに置いとくの!!」
膝は痛いし、たまねぎをふんずけた靴下から玉ねぎ臭がするし、一歩間違えれば額が頭に落ちてきていたわけで、わたしは怒り心頭でした。
「B-さんが取ってきたんだわ」
母も若干、こんな際に置いてあったの!?と怒り気味に答えました。
すると、もんだいのBが部屋から出てきました。
「どうしたどうした?」
と、心配するような口調でしたが、顔は楽しみをみつけたかのように輝いていました。
「玉ねぎ!!」
「玉ねぎ?今日、畑でとってきたんだわ」
「こんなとこにあるから、転んだんだけど!!!」
クソBがっ、と心の中で罵りながら訴えました。
するとB。
「玉ねぎは大丈夫か?」
はぁ!!??
思わず、殴ってやろうかと思いました。
下手したら怪我をしていたというのに、Bは野菜の心配です。
てか、Bは限度を知らない馬鹿なので、いつも野菜が余るのに、毎年毎年同じ量をもってきて、そのたび腐らせて捨てているというのに、未だに学習しない。
しかも、あの人は無農薬を売りにしているのか、たまに虫がついていたりするのです。
母は、虫を取ってまで調理したくないのか、庭に出して放置するほどです。
その、玉ねぎの心配をしているのです。
頭にきて、怒鳴ってやろうかとも思いましたが、それでは大人げないので、なんとかこらえました。
とりあえず、玉ねぎのはいった桶を奥のほうに移動させて、落ちてきた額をかけなおそうとして、その絵を見て思い出しました。
この絵はBが、風水で運気がよくなるとか聞いて勝手にかけたもので、父に外せと何度も言われているのに、外さずにいるものだったのです。
Bィィィィィィィ!!!!と、再び頭に血がのぼりかけましたが、なんとか自分を落ち着かせ、絵はごみ箱の裏に置いておきました。
この盛り下がった気分を盛り上げるためにもポケモンをやろうと、自分の部屋に向かったのですが、ここでもまた不運が。
わたしの部屋は二階の一番奥にあるため、階段の電気があまり届きません。
なので暗闇の中に手を伸ばしてドアを探っていたら、どうやら扉は半開きになっていたらしく、探しながらもゆっくりと進んでいたわたしは思いっきり、扉に顔面を強打しました。
あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!!
と思わず叫び、ふと気付くと、アゴを伝うなにかが。
えっ?と思って手をあてて、光の方にかざしてみたら、血がついていました。
くちびるが切れてしまっていました。
その尋常じゃない量に、ティッシュを押しあてて、母のところに走りました。
「血が出てきた!!」
軽いパニック状態に陥って、ひぃひぃ言うわたしとは反対に母は落ち着いていて、見せてみ?と、包丁をもったまま近づいてきました。
ある意味こっちの方にひぃっと叫びそうになりましたが、刺されないだろうと、見せました。
「どうしたの、ちゃんこさん。うんこ君(弟)にやられた?」
いやいや、お母さん。
坊ちゃん、塾でいないよ!!
いくら、アイツでも、こんなことはしない(と信じてる)よ!
「ドアにぶつけた」
母はそう、と興味なさげに呟いて、夕食の準備に戻りました。
そんだけ!?と驚くわたしの後ろで、Bがテレビを見て大笑いをしていました。
不運はこれだけでは終わらない。
夕飯を食べていたら、Bが目標を見誤ったのか、わざとなのか、わたしのご飯の中にお茶を入れてくるし。
(わたしはお粥とか、ご飯が汁にまみれてたり、ベチャッとなっているものが大嫌いです)
Bが無理やり野菜室に詰め込むものだから、わたしのオヤツの桃が潰れてしまっていたし。
Bがいると、ほんと、碌なことがない。
もう、いい加減にしてほしいです。
どうにかならないものかな…
とりあえず、今から風呂掃除をしてくるのですが、何もないことを祈ります。
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